初めてのツーリング。ビギナーライダーはとかく戸惑いがちです。
どの位置を走ればいいの? ライン取りはどうすればいいの?
もちろん先輩ライダーが教えてくれますが、その前にマナーと常識を押えておくとベターです。
1.グループの人数
グループツーリングは、2列に隊列を組んで走るので、先輩ライダーに前後を挟んでもらって守ってもらうといいでしょう。
初めてのグループツーリングなら、4、5人位で行くのが走りやすいです。6人以上になると団体行動に合わせて走るのが難しくなってきます。
例えば、大人数だと信号に引っ掛かってグループを分断されたり、間に他の車両に割り込まれたりしやすくなります。
グループ全員が信号を抜けられなかった場合、トップを走るライダーは信号の先で一旦グループを止めて、後続が追い付くのを待ちます。
ビギナーを連れてツーリングする時に、待ってくれずに先に言ってしまうようなグループとは、ツーリングする事はお勧めできません。
そういうグループとは、一人で走れる実力が付いてから走りましょう。
2.走行位置
グループのトップは右側を走ります。トップを走るのは、先導者となるのでツーリングルートを押さえた熟練ライダーです。
2番はトップの左後ろ、3番は2番の右後ろで、トップの真後ろを走ります。
ラストの位置は人数によって変わります。グループからの零れ落ちを拾って面倒を見る役割があるので、こちらも熟練ライダーが努めます。
ビギナーライダーや初めてグループに参加するライダーは、3番を走ります。
この位置はトップに近いので、分断されにくく、トップの真後ろですから信号で曲がったりするのも分かりやすいため、安心して走行できる位置です。
ビギナーが複数いる場合は、3番、4番に入れもらいうか、間に先輩ライダーを挿んで6番、7番を走ります。先輩ライダーがビギナーを2人づつ受け持つ形です。
3.ラインの取り方
ライン取りは、前を行くライダーと同じライン取りをします。
コーナーのライン取りは、アウト、イン、アウトと言いますが、これは峠を攻める時で、隊列を組んで走る時は違います。
隊列を組む時は、後続のライダーのラインを邪魔しないように、トップと同じくセンターラインから一定の位置を取って走ります。
ふらふらとしたラインを取るのはマナー違反ですので、気を付けましょうね。
4.走行中の意志の伝え方
通常は、信号待ちの時にトップの横に付けて、ヘルメットのバイザーを開けて大声で話し掛けます。
「そろそろ、給油したい」「どこかでトイレ休憩をしたい」など、簡潔に伝えましょう。
信号がない時は、トップの左前に出て左ウインカーを出し、停止の合図をしてから、ゆっくりと路肩に停止します。
そうするとグループ全体が停止しますので、トップに何がしたいのか意志を伝えましょう。
グループでのツーリングは団体行動ですので、できれば休憩中に「後どれくらいで給油したい」かを、トップに伝えておくといいですね。
そうすると、トップの先導で、他の人も一緒に給油できるのでツーリングがスムーズです。