等高線? どこかで聞いた事があるような…。そうです。聞いた事があるはずです。小学校の地理の授業で習っているのですから。

等高線とは地図の縮尺に応じて一定の高度の場所を結んだ線です。

高等線は、地図の縮尺に総じて一定の高度間隔で描かれることが決まっていて、4種類の線があり、縮尺によって線が引かれる高度間隔が違います。

では、等高線の種類を紹介します。

1.計曲線

主曲線の中の5本間隔で引かれる太い実線です。

縮尺毎の高度間隔は20万分の1、5万分の1、2万5千分の1で、それぞれ500m、100m、50mです。

2.主曲線

基準となる線。実線で引かれています。

縮尺毎の高度間隔は20万分の1、5万分の1、2万5千分の1で、それぞれ100m、20m、10mです。

3.第一次補助曲線

主曲線で表せない緩やかな地形を表す線。間隔の長い破線で引かれています。

縮尺毎の高度間隔は20万分の1、5万分の1、2万5千分の1で、それぞれ50m、10m、5mです。

補助曲線は、大きな縮尺のロードマップでは省略させていることが多いです。

4.第二次補助曲線

主曲線や第一次補助曲線で表せない緩やかな地形を表す線。間隔の短い破線で引かれています。

縮尺毎の高度間隔は20万分の1、5万分の1、2万5千分の1で、それぞれ25m、5m、2.5mです。

例を挙げると、富士山の標高は3千776mですから、20万分の1の縮尺では計曲線を含む主曲線が37本引かれてます。

等高線を見ると山の形が分かります。広い等間隔で引かれて入れば低い円錐形、狭い等間隔なら高い円錐形です。

片側が狭くなっていれば、円錐の頂点を狭い方に移動した形です。

では、ライダーは、これらの等高線から何が読み取ればよいのでしょう? それは道路がある場所の地形のイメージです。

等高線と等高線の合間に道路がある場合、山間の緩いアップダウンがある道路である事が予測されます。

また、等高線を横切るように道路がある場合は、等高線の間隔が広ければ緩やかな傾斜、狭ければ急な傾斜の上り、または下りです。

通常、この様な所には××峠と名前が付いています。

これらを頭に入れて地図を見ると、大よその地形のイメージが見えてきます。

地形のイメージが湧くと、初めての道でも、これからゆるく登りながらカーブが続くとか、きつい上りのヘアピンカーブが続くとかが分かっています。

プロのレーサーだって、試合本番でいきなりサーキットを走ったりはしません。まず、コースを見て頭の中で走行イメージを組み立てます。

それから練習走行をして本番に臨むのです。しかし、ツーリングはいきなり本番です。せめて地図を見て走行イメージを思い浮かべて望みましょう。

そうすると、心の準備ができていて、体の反応も違ってきます。キビキビとしたブレーキングに自然なコーナリング。カッコイイと思いませんか?

また、地形が予測できると、走行中どのあたりを走っているのかも把握しやすくなり、ここはどこ? などと言うカッコ悪い事が減ってきます。

初めての道でも迷わないカッコイイライダーは、地図を見ると殆どの地形が予測できるのです。