バイクは前に向かって走るように設計されています。走っていてこそ、操作もしやすく鋭くカッコよく動く乗り物です。
そう、バイクはひとつの場所に止まる事、すなわち駐車する事を考えた設計ではないのです。
バイクを駐車する時はサイドスタンドを出してエンジンを切れば終わりです。
そして、お買い物や休憩、観光をして、さあ出発となるとトラブルが発生! バイクを出せない!
そんな事にならないための注意点をご紹介します。
1.坂なら上を向いて駐車しよう
少しでも傾斜のある場所に駐車するなら、傾斜の上にフロントを向けて駐車しましょう。
中型のバイクは乾燥重量で200キロ、オイルを入れて荷物を積んだ状態なら250キロ~300キロぐらいの重さがあるのです。
それを傾斜の上に向かって押す事は、女子でなくても無理と言う物でしょう。
バイクには、ビクスクでもない限りバックギアは付いていません。下を向いて駐車しているバイクを人力でバックさせることはできないのです。
まだ、傾斜の下にバイクをターンさせるゆとりがあればマシですが、フロントの先が壁などになっていると最悪です。1人ではどうにもできません。
人手を借りてバイクを押すなんてカッコ悪過ぎますよね。
2.車体の右側に余裕を持たせて駐車しよう
バイクのサイドスタンドは左側にありますので、駐車した後に降りるのはバイクの左側です。当然、左側には降りれるだけのスペースがあるでしょう。
さて、発車する時はどうしますか?
サイドスタンドを収納するために、まず右足を地面に付いて車体を右に傾けますよね。この時になって右側にスペースがないと傾けられないのです。
右側にスペースがなくて、スタンドを収納できない場合は、一旦降りて左に寄せてスペースを作ればよいのですが、人に見られるとカッコ悪いと思いませんか?
駐車する時は、右側にスペースがある事を確認してから駐車しましょう。
3.砂利の駐車場なら、まず止まって確認をしよう
オンロードバイクの天敵はラフロードです。走るとガタガタと安定が悪く、今にも転びそうな恐怖を味わいます。
キャンプ場などの駐車場は大抵、砂利か土です。恐怖のラフロードです。まずは一旦止まって、駐車するスペースを選びましょう。
ポイントは、出発する時に出やすいか? です。
砂利や土はサイドスタンドがめり込んで転倒しやすいので、できれば平たい石の上にでもスタンドを出して駐車しましょう。
かまぼこ板をタンクバッグに入れておくと、石の代わりに使えて便利です。
4.意外な落とし穴、コンビニやスーパーの駐車場
砂利や土の駐車場なら、倒れないように注意して駐車するでしょう。しかし、スーパーやコンビニの駐車場は舗装されています。
ここで注意して駐車する人は、過去に痛い思いをした事がある人だけでしょう。
ですが、夏場の場合は、買い物から戻ると大事なバイクが転倒してい事が結構あるのです。原因は熱で柔らかくなっているアスファルトです。
アスファルトがバイクの重量に負け、サイドスタンドがめり込んで行って、倒れてしまうのです。
舗装された駐車場でも夏場はアスファルトの状態を確認してから駐車しましょう。
熱くなっていたら、かまぼこ板をサイドスタンドの下にひく事をお勧めします。