グローブは手を守ってくれる大切な装備品です。
万が一、他の車両と接触して、クラッシュしてしまったら? 障害物に接触して手を擦ってしまったら?
そんな時に手を守ってくれるのがグローブです。グローブを装着しているかいないかで、指を失くしてしまうか、擦り傷や打ち身程度で済むかが決まるのです。
夏場で暑いからと言って装着しないで走ってはいけません。夏は夏用の薄い革のグローブを、冬は冬用の暖かい革のグローブを装着しましょう。
その大切なグローブですが、ビギナーにありがちな失敗が、バイクや他の装備がオンロードなのにグローブだけオフロードを選んでしまう事です。
オフロードのグローブはデザインがカラフルで目が行きがちなのですが、ベテランライダーが見れば装備のアンマッチは一目瞭然です。
やはり、カッコよくバイクに乗るためには、オンロード用の装備でキメたいですね。
言葉では説明しにくいのですが、オフロード用は激しいクラッチ操作やアクセルワークがしやすいように伸縮性が高くなっています。
間違えずにオンロード用を購入しましょう。
では、夏物と冬物をそろえたいグローブの選び方を説明します。
1.夏物グローブの選び方
夏物グローブははめてみてみて、手にピッタリと馴染むものを選びましょう。
グローブの丈は手首までのショートと手首から7~10センチ上まであるロングがありますが、最初に買うならロングをお勧めしたいです。
ビギナーはちょっとした事で転びがちです。停車中にバランスを崩して立ちゴケしたり、バイクを移動しようと押した途端にコケたりしてしまいます。
コケたバイクは引き起こさなくてはなりません。ショートグローブだと、その時に意外と手首を擦り剥く人がいるのです。
ロング丈のグローブなら擦り剥かないで済みます。
素材はやはり本革の物をお勧めします。何と言っても丈夫で長持ちしますし、お手入れも革靴用のお手入れ道具でOKです。
バイクに慣れてきたら、ショートグローブを買ってショートの解放感を楽しむのもよいでしょう。もちろん、素材は本革の物にしてくださいね。
2.冬物グローブの選び方
冬物グローブははめてみて少し余裕のある物を選びましょう。
グローブが厚いのでピッタリしすぎるとクラッチ操作がし難くなりますし、保温性もイマイチです。
少し余裕があるとクラッチを握る時に突っ張りませんし、温かみも違ってきます。丈は手首の上まですっぽり覆ってくれる丈の物にしましょう。
素材は当然、表面は本革で中に防寒用のキルティングやックッションが入っている丈夫で温かい物がお勧めです。
冬のツーリングは雨に当たったりして濡れてしまうと手がかじかんでしまいます。できれば替えのグローブを持って行きたいですね。
一度に2つ買うのはお値段的に大変なので、余裕のある時に買い足しておきたい物です。
以上、グローブの選び方でしたが、最後にこれだけは忘れないでもらいたい事があります。
夏に走っていると指先が出たグローブをはめている人を見かけますが、事故ってしまったらどうするのでしょう。
バイク装備の基本は肌を出さない事です。くれぐれもグローブは指先まで覆う物を使用してください。